モテない限り、馬鹿はバレない

そう!モテるとはバカにバレることなのです!先に、謝っておきます。異論は認めるが聞く耳を持たない。。

赤羽の母に占ってもらう。

ドラマなんてめったに見ないんだけど、ハマってしまうと突き詰めたくなってしまう性分で、きちんと最終話まで見届けることが多い。過去に、上野樹里・瑛太主演の「ラストフレンズ」や、昨年の「あまちゃん」など、数は少ないけど、最後まで見届けたドラマはいまでも思い出せる。最近では、20世紀初頭のイギリス貴族とその使用人の愛憎を描いたメロドラマ「ダウントンアビー」と、漫画“ウヒョ!東京都北区赤羽”に感銘を受けた俳優・山田孝之の赤羽でのひと夏を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之東京都北区赤羽」を追っている。

 

ダウントンアビーの見所はまた別の機会に紹介するとして、『山田孝之東京都北区赤羽』はこれまでにないドラマで初回から衝撃を受けた。番組サイトのイントロダクションはこんな感じ。

 

2014年夏。俳優・山田孝之はとある映画撮影で「自身とその配役との区切りが付かなくなる」というスランプに陥ってしまう。そんな時彼は漫画『ウヒョッ!東京都北区赤羽』と出会い、これに感銘を受ける。そして山田は自身と付き合いのある映画監督・山下敦弘を呼び出し、「赤羽に行けば本当の自分に出会える気がする」。だから俺は赤羽へ行く。「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼。山下はライバルであり盟友でもあるドキュメンタリー監督・松江哲明もスタッフに加える。山下によれば本作は「山田孝之の崩壊と再生を描く映像作品」としている。

 

 初回、山田孝之が原作者・清野とおるさんに教会まで会いにいったときのこと。清野さんは、真夏なのに顔のほとんどを覆う白マスク姿に2匹のミニチュアホースを携えて、なんとも異様な姿で出迎えていた。「なんで馬がいるんですか?」と山田孝之が訊くと「山田さんにお会いできるからせっかくなんで」と返した。え?ちょっとまって?すでになにかおかしくないですか。ウェルカムドリンクは耳にしたことあるけど、ウェルカムホースなんて聞いたことないぞ。そして二人はそれぞれミニチュアホースを携えてそのまま画面から消えて行った。ぼくはこの赤羽で起きた初回何分かの出来事に完全にやられてしまって、それから毎週録画体制オンタイムで観ている。

 

第3話で、山田孝之は清野さんに連れられ“赤羽の母”のもとへ行く。清野さんは以前、赤羽の母に占ってもらった所、仕事がうまくいくようになったと語っている。“赤羽の母”と名付け慕っているのは清野さんの感謝の印であるし、だからこそ仕事に行き詰まってしまった山田孝之を連れてきたのかもしれない。その回を観てぼくは、翌日1月下旬に、赤羽へと向かった。もう無責任なことはできない年齢になってきたし、今後の人生になにが必要なのか迷っていたこともある。扉のチャイムを押して10秒ほどすると、アシスタントのおばさんが出てきた。どうやら先客がいたらしい。先客と一瞬目が合う。赤羽の母がいる占い館クリスタルは予約制をとっていない。その日に行き、混んでいれば指定された時間にまた訪ねるシステムだ。その日は、ドラマの翌日ということもあるのか、かなり混んでいて3時間待ちだった。ぼくはそんなに待てないとその日は諦めた。

 

そして昨日3月1日。知人のフリーライター(女性/既婚者)と訪ね、ようやく赤羽の母に占ってもらうことが出来た。12時過ぎに到着したが、やはり先客がいて、ドラマにも登場した喫茶店「友路有」で一服し30分後に再度訪ねた。席に着くなり、「あんたたち夫婦?」と訊かれた。「いえ、違います。知人です。」と応えると、「そうだよね、あんた(ぼく)頼りなさそうだも〜ん。」と返される。いきなり辛口だ。わくわくしてきた。まず、知人から占ってもらった。彼女も仕事について占ってもらった。詳細は割愛するが、隣で聞いていると、けっこう勉強になることが多い。赤羽の母の占い、基本は姓名判断と、生年月日で占う後天定位盤というスタイル。五行だとか六白金星だとか訊いたことがあると思う。40年の実績が裏打ちするかのように、相談者の表情や導かれた数字をみただけで、スラスラと話し始める。たまに厳しい言葉をぶつけてくるが、それも母の愛なのだ。開始から30分ほど経つと店の電話が鳴る。「いまから大丈夫ですか?」と女性客からだった。30分後に来なさいと赤羽の母は伝える。それならそろそろぼくの番かと思いつつ話を聞いていると一向に終わらない。隣にいた彼女もなんとか話を切り上げてぼくにパスをだそうとしているのがわかるほどに話が終わらない。もしかして、2人みてほしいってわかってもらえてないのか?時計の針はどんどん進む。ああ、どうしよう。また出直さなきゃ行けないのか。とかなんとか考えているうちに、赤羽の母がじゃあがんばんなさいと励まして相談は終わった。ぼくらふたりとも申し訳なさそうに話しかけた。「あの…ぼくも(この人も)みてほしいんですけど…」「…」「…ああ、そうなの。」「すみません、初めにお伝えすればよかったですね。いいですよ、電話の方が終わってからまた来ますので。」「…よし!待ってもらおう!電話の人に!」ええええ!?決断が早いし意外。赤羽の母は笑うととてもかわいらしかった。

 

気を取り直して、ぼくの占いを始める。同じように名前と生年月日を記入して、仕事について占ってもらった。これまた詳細は割愛するが、良好な結果が出た。そして驚いたことがいくつかあった。まずぼくは、自分が七赤金星であることは知っていたが、この星は、女性の星でとてもやさしい人が多い星だそう。あまり意見を持たないので敵を作りにくい。このあと最も驚くことを言われた。この星の男性は家族と縁が薄く20歳を越えたら家を出なきゃならない。そうでないと父親の運気がどんどん下がっていく。ぼくには、心当たりがあった。ぼくは2年前に初めて家を出たが、その数年前、父親が喉頭がんを患っていたからだ。そのひと言にぼくは一瞬の間に「早く独り立ちしていれば…」などとあれこれ考えてしまい、胸が苦しくなった。でも家を出ることで、互いの運気は良くなって行くから大丈夫と励ましをもらった。現に父親は見事にがんを克服したし、姪の誕生でさらに元気になった。そして「あーたは、火と水の性質を持つから感情の起伏が激しい、カッとなることがあるでしょ。気をつけなさい」と言われた。そうかな?あんまり怒った記憶が無いんだけどな。とかなんとか記憶をたどっているとけっこうカッとなっていた。自分のことではなく、家族が誰かに迷惑をかけられた時にカッとなっていた。でも火と水を併せ持つなんてなんだか、ナルトが九尾のチャクラを備えているみたいでカッコいいなと思ったりもした。これからは、ぼくのことを人柱力と思って接してほしい。

 

結婚についても話してくれた。ぼくは、変わった結婚をするらしい。ムコ、年上、すごく年下(10個下とか)、バツイチ(相手が)、バツイチ(自分が)。こういう要素があるらしい。もしかしたらぼくが大好きな小松菜々(12個下)との結婚が待っているのかもしれない。この仕事は向いてるんですか?との質問には、「あーたは、話すのが苦手でしょ。話すのが苦手って人はね、文章書くのがうまいのよ。だいじょうぶ、向いてるよ。恋人にも手紙とかメールにしなさい。」と応えてくれた。占いって本当に“当たるも八卦当たらぬも八卦”だし、“信じるか信じないかはあなた次第です。”だなと思う。でも気の持ちようで新たなきっかけにもなるし、悩み事を話すことでカウンセラーを受けるような役割も果たしていると思う。しかもぼくは、言われた通りそう感じていたし、そう信じようと思った。手紙もよくしたためるタイプだし。「あーた去年今年は運気が良いからがんばんなさい。ただし、来年は悪いよ。八方塞がり。」やばい、今年中になんとかしないと。

 


スチャダラパー "中庸平凡パンチ" (Official Music Video) - YouTube

 

宣伝会議賞と明治神宮参拝

宣伝会議賞の協賛企業賞受賞者が発表された。

家賃更新のために不動産屋に出かけるついでに書店に向かった。正直今年は結果を見るのが億劫と言うか怖かった。知らない間にライバルたちにどんどんとその差を見せつけられているようで。受賞者はみんなすごい。受賞は努力と研鑽の賜物であると思う。知人が何人か受賞しており、喜びとともに感じる焦燥感が否めない。その受賞者のひとりが、3次審査まで通過していた。もしかしたら、ファイナリストに選ばれている可能性がある。他にもファイナリストの可能性がある知人がいた。みんなアベレージがとても高い。ぼくはと言うと、前回はまぐれの受賞だったし、通過本数も10本、2次通過が1本。今回は0本。基礎体力がないことが露呈してしまった。だけど、それがよくわかったことはとてもよかったと思う。

代々木を散策中、明治神宮に辿り着いた。神前式が執り行われていて花嫁の白無垢姿がとても美しかった。外国人参拝客は物珍しそうに写真を撮っていた。ぼくは参拝を済ませおみくじを引く。明治神宮のおみくじは吉凶を占わない。代わりにお御心と呼ばれるありがたいお言葉が綴られている。十八番のくじには、“過ぎたるは及ばざるが如し 言葉使いに気をつけましょう”とある。コピーライターであるぼくにとってこれ以上の励ましはない。

姪の誕生、生命の反応

先週末、実家に帰った。先月産まれたばかりの姪に会うためだ。

 

めずらしく、会社が退社時間に融通を利かせてくれ、金曜のうちに帰ることが出来た。新橋からJRに乗り込み東京駅で名古屋行きが発車する。車窓から真っ暗な外を時々見ていると、いろんな気持ちが交錯する。日付をまたいだ頃、実家に着くと、家の明かりは点いていて、母がもうパジャマに着替えていた。「元気だった?」「おう」と簡単にすませると、ぼくは、姪がいるという2階の部屋に向かう。と、その前に手洗いうがいをしなければ。生まれたての赤ん坊はいろいろデリケートなのだ。家族も気が立っている。2回ノックをするとふたりの妹が返事をした。姪を産んだのは、末妹のほう。意外にもけろっとした表情で、隣の赤ん坊と寛いでいる。ぼくは、姪にはじめての挨拶をした。写真でみるより、ひと周りもふた周りも小さい。ほっぺや手足をつつくと、その小さな手足を必死に動かしながら、生命の反応を証明している。

 

ぼくは、幼い頃を思い出していた。まだ、末妹がちいさなころ。かわいさのあまり、いじめてしまって、かなりの癇癪持ちになってしまったこと。ふだんは、のほほんとしているんだが、怒ると八門遁甲の四門くらいまでリミッターをはずしたロック・リーくらいに暴れまくる。ぼくにとって、妹はずっと昔のままの幼い記憶で止まってる。なんなら、妹が産まれる直前、母親と病院に連れられて行く記憶まである。そんな小さな妹が、小さな命を産んだんだ。不思議としか言えない複雑な気分だ。

 

翌日、昼過ぎにもぞもぞと起きだすと母妹3人の女性チームはすでに活動していた。産まれて1ヶ月の期間はとても大変らしく、3時間に1回ミルクをあげ、ついでにおむつも替えて、1日に1回お風呂に入れなければならない。いつ寝てるんだと思うほどの、ハードスケジュール。よく同級生の女の子が出産時に、実家に帰ると耳にしていたが、これは、実家に帰らなければとてもじゃないけど、育てられない。もし、育児に甘えられる家族がいるなら甘えた方が良い。それほど、子育ては過酷でいて、それでも関わるすべての人に幸せを与えてくれるものだと感じる。長妹は、とても要領がよく、テキパキとおむつの交換や、ミルクを温めて赤ん坊にあげている。なんだよ、結婚が決まったばかりだというのにスキルが異様に高いし、いい予行練習になっているな。兄は、触ると壊れてしまいそうな赤ん坊に積極的には関わろうとはしなかった。それでも、家族はいろいろと勧めてくる。はじめて、この腕に抱えて、ミルクをごくごくと飲んでいく姿に、自然と微笑みがこぼれる。でもぼくは、不安な気持ちにもなった。この子の将来はちゃんと幸せに過ごせているのだろうか。心身ともに健康でいて、素直に育ってくれるのだろうか。事件や事故に巻き込まれたりしないだろうか。我が子や甥や姪が自分より先立つことは耐え難い不幸である。わずかばかりだが、親の気持ちが理解できたような気がする。幸せな気持ちや不安な気持ちが高波のように押し寄せてしまい、実のところ、ぼくは実家にいる間、ずっと涙をこらえるのに必死だった。

 


今夜も生でさだまさし 『案山子』 - YouTube

第52回宣伝会議賞の結果

1週間ほど前のことだが、第52回宣伝会議賞の一次審査の結果が発表された。

 

その日は、全3回に渡るコピーライター講座専門コースの最終日。16時からの講義開始前に十分間に合うよう、そしてストレス発散にと昼過ぎに近所のカラオケに出掛けた。と、その前に宣伝会議賞の行方が気になったので、にやにやとほくそ笑みながら駅前の本屋に立ち寄る。店内左奥の書棚までしっかりとした足取りでたどり着くと宣伝会議最新号がそこにあった。手に取ると幾分緊張は高まったが、ニヤツキはまだ止まらなかった。ページをパラパラとめくり、宣伝会議賞一次審査発表の冒頭のページへ。応募総数や審査員紹介はすっとばし、とにかく審査結果を確かめた。

 

宣伝会議賞というのは、一次審査通過確率が約1.5%で、今回はそれよりも低い1.25%だ。年々、通過率は下がっている。ぼくが、初めて応募した7年前くらいは2%台だったと記憶している。応募総数もネット応募に切り替わってから爆発的に伸びていて毎年のように最多応募総数を更新している。今回は、52万3392通の応募総数。その時点で心の中でうっすらと、受賞はもはや努力の先の運でしかないと感じるほどの狭き門になっていた。2000枚宝くじを買っても興味本位で10枚しか買ってない人が当選したりする。世の中すべてが報われるわけではない。まだ紙で応募していた応募数10万台のころの方が、運よりも実力的な要素が強いようにも思える。しかしこうなってしまった以上、もう、どうにもならない。ライバルより良いコピーを書いて勝ち残り、あとは宝くじのような運に任せるしかない。

 

結果は、五十音順で各協賛企業毎に、通過者の名前が北海道から沖縄県まで都道府県別に羅列されている。東京は応募者も多いだけあってたくさんの名前が並んでいる。知人や講座同期の名前を発見するが、自分の名前が、見つからない。これはよくあることで、ほとんどの課題はこちらの期待に反して通過していない課題の方が多い。それが続くと応募したのかすらわからない協賛企業の項目もチェックして行くようになる。念のため。何かの間違いのため。でも今回は、どこにもなかった。僕の名前がなかった。見落としたり、何かの間違いだと思い3度も読み直した。でも、なかった。応募は451本。締切1週間前の半ば付け焼き刃じみたコピーばかり。なんとなくだが、理解した。やっぱりお天道様はみていたんだなと。

 

ぼくは力の無い足取りでカラオケに向かった。通された部屋で、いつもの機種と違うことにすぐ気付いたけど、今日はこの機種でも良いと思った。それより、そんな注文つける気力が無い。無意識だと思うが、初めの1曲はももクロの「泣いてもいいんだよ」だった。

 


泣いてもいいんだよ/ももいろクローバーZ(NAITEMO IINDAYO/MOMOIRO CLOVER Z ...

ブログタイトル、替えました。

この度、ブログのタイトルを変えることにした。

 

1月中旬。以前通っていたコピーライター養成講座の同期Yさんと講座卒業以来に会ったことがきっかけだった。Yさんが、年末で退職したとのことで、食事でもしようとなり、再会した。Yさんの元職場には、もともと興味があって面接まで進んだこともある。そしていまでも興味がある。そういうこともあり、Yさんの今後について、元職場について話を聞きたかった。ひとしきり話をし、別の店へと移ると、あんまり話題も尽きてきたので、Yさんが元職場で書いていた日報の話になった。Yさんは、日報にタイトルをつけていて、内容も大変好評だったそう。訊けば、タイトルもとても面白くてつい読んでみたくなる。それを受けて、僕もこのブログタイトルを変えたくなった。 

 

僕は、初対面の人と話すとき、かなり大人しい。人見知りはだんだんと克服してきているが、一番の理由は、「馬鹿がバレる」からだ。本当は、喫茶店で友人とバカな話しか出来ないし、いまでもハナタレだ。そのくせ、油断すると口も悪くなる。僕は、ジョークのつもりでも相手は本気だと思って気を悪くしてしまうことをもう何度も経験してきた。心の表面では、別に嫌われてもかまわないというスタンスだけど奥底では嫌われたくないと思っているのだろう。そういうわけで初対面ではかなりのブレーキをかけて徐行運転している。だってそうでしょ?車に乗り込んだらいきなりフルアクセルで飛ばすヤツとは付き合いきれない。でも、ぼくはそういうのも好きなんですけどね。

 

タイトルを考える前、ぼくはYさんに、最近言われたことでハッとした言葉を話していた。それは、僕がコピーライターになる直前に勤めていたイカレタ本屋の同僚Fに言われたひとこと。「モテるってことは、バカに見つかるってことですから。」30代になってもモテたいと思っていたぼくは一気にモテたくなくなった。バカにバカばれたくない。もうそれは負のスパイラルだ。なんだろう、これまで気付かなかった価値観に気付かされたこの感じは。その同僚はこれ意外にもすごい言葉を残している。いくつか紹介したい。

 

「この世で暴力がいちばん強いと思ってる。」

「世の中の名曲はぜんぶ、抱えきれない想いを五線譜にぶつけている。」

「おれの給料ぜんぶ、あの子の口座に振り込まれないかな。」

  

Fさんはいま、バンドをしている。タワレコ新宿店にプッシュされているほど、これからの活躍に期待されている。いくつかあげた名言にもうなずける存在だ。この話をしていたこともあり、いざ考えようとするとYさんはすぐに、この「モテない限りは馬鹿はバレない」を提案してくれた。しかも、今後の展開を考えて「モテ馬鹿」と省略できるようにしてくれた。素晴らしい。もうこれにする。絶対流行る。マガジンハウスさん、枠空けて待っててください。クライアントの課題解決のためにこんな気持ちのいい提案をぼくはやってきただろうか。ぼくは普段、提案する側の仕事をしているので、クライアントのよく気持ちがわかった。心の真ん中を鋭い矢でグサッと打ち抜かれたような感覚。課題解決のためによく相手のことを知ることを身を以て理解した。わかっていたけど、理解できていなかった。そんな感覚。

 

実は、ブログタイトルは1週間前からこっそり変えていた。しかし、なぜかそれまで毎日ゼロに近いアクセス数が5〜10と微増していた。タイトルを替えただけなのに。マガジンハウスさん、これイケるんじゃないですか?

 

今日のモテ曲。

The Black Keys - Lonely Boy

このおじさんのダンス、クセになります。


The Black Keys - Lonely Boy [Official Music Video ...

2014 MUSIC MY BEST 5

あけましておめでとうございます。
今年もこの季節がやってまいりました。
年末年始恒例の「MUSIC MY BEST5」(本来は12月31日に発表している)
その年、出会ったアーティスト、アルバム、シングルなどごちゃまぜのトップ5を決めるこの企画。すごく昔のアーティストが1曲のみでランクインしたりもします。そこがこの企画の醍醐味かなあと思います。

 

2014年はFM付きの職場に転職したこともあり、これまでにないジャンルの幅と曲数に出会い、豊作の年でした。誠にうれしい限りです。

 

さっそくですが「MUSIC MY BEST5」2014
第5位からカウントダウン方式で発表です。
 
 
 
第5位
宇多田ヒカルのうた-13組の音楽家による13の解釈について-」


LOVE PSYCHEDELICO - 光 (『宇多田ヒカルのうた』より) - YouTube


宇多田ヒカル15周年記念企画の第二弾であるこのアルバム。井上陽水浜崎あゆみなど名だたる音楽家による13の解釈をまとめたアルバム。どの曲も宇多田ヒカルのうたに新たな命が吹き込まれ、新しい楽曲に仕上がっている。注目してほしいのが、浜崎あゆみの「Movin’on without you」。意外と評価が高い(NAVERまとめができあがるくらい)。オススメはLOVE PSYCHEDELICOの「光」とキリンジの「keep tryin'」
 


KIRINJI - Keep Tryin' (『宇多田ヒカルのうた』より) - YouTube


 
 

第4位
Pharrell Williams 「Girl」


Pharrell Williams - Happy (Official Music Video ...


2014年の顔とも言えるこのアルバム。世界各地で「HAPPY」ご当地PVが生まれるブームが起きた。当然、見ぬふりすることができなくて初めてちゃんと聴いたファレルを聴き倒した。ファレル自身は、このご当地PVブームを受けて、「この曲は、もはや僕だけのものではない」と感涙した。オススメはおれたちのDaftpunkとのコラボ「Gust of wind」Alicia Keysとのデュエット「know who you are」


Pharrell Williams - Gust of Wind - YouTube


Pharrell Williams - Know Who You Are (Feat. Alicia ...

 
 
 
第3位
Sia 「Chandelier」


Sia - Chandelier (Official Video) - YouTube


オーストラリア出身アーティストのシーア。この曲はアル中の両親を持つ自身の体験を元に歌っている。暗く重苦しいテーマを、見事に芸術と言える完成度まで昇華している。PVに出演したマディ・ジーグラーちゃんはこの曲で世界的アイドルに。コンテンポラリーダンスはとてもエネルギッシュでその生命力に眩しさすら感じる。特にカーテンを使った演技で見せた流し目に永遠を見た気がする。もし子供が産まれたらバレエを習わせたいと思った。
 
 
 

第2位
Indigo la end 「瞳に映らない」


indigo la End - 瞳に映らない - YouTube


いま日本でメンヘラ心情を歌わせたら右に出るものはいないんじゃないかと思わせるこの曲。ほんとに自分のことしか考えてないメンヘラの極致。ワガママ。承認欲求。元祖メンヘラ歌手・中島みゆきの後継者になれる。しかし、時に極度なメンヘラは芸術へと進化し人の心を掴んで離さないパワーがある。「モテキ」や「アゲイン!」の作者・久保ミツロウ先生曰く、「本当に素晴らしい芸術とは、一度こちらをドン引かせる」。それを体現していると思った。そして、ここまで言っておきながら気持ちを少し理解できてしまう恐ろしさ。そして、つつかれたくない部分をお寺の鐘つき棒・橦木でゴーンとついてくる衝撃度。しかも、男性が歌っている。邦楽の未来は明るいです。(めちゃくちゃ言ってるけど、褒めてます。)
 
 
 

第1位
First Aid Kit 「Stay Gold」


First Aid Kit - My Silver Lining - YouTube


運命って実在する。たまたま試聴機でたまたまかけたアルバムから放たれた電流が全身を襲った。うわあああああ!これだあああああ!北欧の妖精たちがきらびやかで少し寂しげなメロディを歌い上げれば、まだこの目で見ていないけど、懐かしの故郷に帰ったかのような錯覚を覚えた。目を閉じればそこに風吹く大草原や雄大な山々が広がる風景が容易に想像できる。スウェーデン出身のアコースティック・ポップ・デュオ。奇しくも出会ったタイミングがフジロックに出演したあとで、ライブを観賞できなかったのが心残り。妹は浜崎あゆみを知って以来、親日家でもある。(浜崎あゆみってすごいな。再評価されても、いいじゃ〜ないの〜?)オススメ曲は「My Silver Lining」「Stay Gold」


First Aid Kit - Stay Gold (Stockholm Session) - YouTube


 
 
 
 

いかがでしたでしょうか。
2014年はこんなランキングになりました。
毎年洋楽ロックばかりなので、
今回は邦楽勢や新たなジャンルが意外と強かったなと思います。
ていうか大好きな洋楽ロックがないことに気がつきました。
これはすごいことかもしれない…。

 

みなさんのオススメやランキングも知りたいです。

恥ずかしい場合はこっそりメッセージください。

 

あー今回も楽しかったなあ〜。
それではまた年末に!

ユートピア

最後の更新から約1ヶ月…。

ああ、自己嫌悪の嵐がまた…。

 

まずはみなさん宣伝会議賞おつかれさまでした。

長いようで短いような2ヶ月が終わりました。

みなさんもいまごろ自己嫌悪の嵐が

ビュービュー吹いているのでしょうか。

 

大変だよね。この2ヶ月って。

コピーライターになってから初めての挑戦だった。

今年は16社・451本の応募でした。

平均28.1875本/社ですね。

(目標800本、言うてたやんかとか言わないで…泣)

とはいえ、ほとんどの課題が

締め切り前の駆込みコピーで

1本とか5本とかの世界。

 

とはいえ、ぼくはそこまで自己嫌悪に陥っていない。

なぜなら、遊べたから。

ある課題では、1本に絞り込んで応募したり、

ある課題では、これまでの自分じゃ書かないようなことしたり、

そういうことができる余裕を持ちながら取り組んだ。

なんていうか前回は応募数に固執するあまり、

厳しい審査を通過できなかった。

ほんとに余裕がなかった。

とか言いつつ、今回の方が悪かったらめちゃくちゃダサイけど。

 

締め切り前最後の3連休はちゃんと追えたので、

そこはすごくよかったことだと思うなあ。

 

締め切りが過ぎた今日。

no problem小霜和也さんの新著

「ここらで広告コピーの本当の話をします。」

を、読み始める。

 

ここらで広告コピーの本当の話をします。

ここらで広告コピーの本当の話をします。

 

 帯コピーの「コピー1本で100万円請求するための教科書。」

もう、ドキっとした。

いまの自分では到底無理な話。

読み進めていくと、

もうほんっとにおっしゃる通りだし、

耳が痛いし、勉強になります、なります。

 

広告コピーを書くまでの手順がとても丁寧だし、

なぜこの行程が必要なのかが、わかりやすい。

 

コピーに関する書籍はたくさんあるけど、

まず初めに読むならこの本がオススメ。

それ以外の本は、その後伸び悩んでるときでも遅くない。

某講座にも通わなくて良い。

それよりも、初めにこの本を読むべき。

この本を手にした瞬間から、

機能するコピーって誰でも考えられるじゃん、と思うほど。

 

ああ、np広告学校通いたい…。

 

(久しぶりのエントリーで乱文具合がひどいな。)

 

ってことで、お聴きください。

andymoriユートピア

(「バンド」を「コピー」に代えると、泣けるの。)


andymori「ユートピア」〜"version 21.1 fourth" 2012.02.11 横浜 ...