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モテない限り、馬鹿はバレない

そう!モテるとはバカにバレることなのです!先に、謝っておきます。異論は認めるが聞く耳を持たない。。

姪の誕生、生命の反応

うれしかったこと

先週末、実家に帰った。先月産まれたばかりの姪に会うためだ。

 

めずらしく、会社が退社時間に融通を利かせてくれ、金曜のうちに帰ることが出来た。新橋からJRに乗り込み東京駅で名古屋行きが発車すると、車窓から真っ暗な外を時々見ていると、いろんな気持ちが交錯する。日付をまたいだ頃、実家に着くと、家の明かりは点いていて、母がもうパジャマに着替えていた。「元気だった?」「おう」と簡単にすませると、ぼくは、姪がいるという2階の部屋に向かう。と、その前に手洗いうがいをしなければ。生まれたての赤ん坊はいろいろデリケートなのだ。家族も気が立っている。2回ノックをするとふたりの妹が返事をした。姪を産んだのは、末妹のほう。意外にもけろっとした表情で、隣の赤ん坊と寛いでいる。ぼくは、姪にはじめての挨拶をした。写真でみるより、ひと周りもふた周りも小さい。ほっぺや手足をつつくと、その小さな手足を必死に動かしながら、生命の反応を証明している。

 

ぼくは、幼い頃を思い出していた。まだ、末妹がちいさなころ。かわいさのあまり、いじめてしまって、かなりの癇癪持ちになってしまったこと。ふだんは、のほほんとしているんだが、怒ると八門遁甲の四門くらいまでリミッターをはずしたロック・リーくらいに暴れまくる。ぼくにとって、妹はずっと昔のままの幼い記憶で止まってる。なんなら、妹が産まれる直前、母親と病院に連れられて行く記憶まである。そんな小さな妹が、小さな命を産んだんだ。不思議としか言えない複雑な気分だ。

 

翌日、昼過ぎにもぞもぞと起きだすと母妹3人の女性チームはすでに活動していた。産まれて1ヶ月の期間はとても大変らしく、3時間に1回ミルクをあげ、ついでにおむつも替えて、1日に1回お風呂に入れなければならない。いつ寝てるんだと思うほどの、ハードスケジュール。よく同級生の女の子が出産時に、実家に帰ると耳にしていたが、これは、実家に帰らなければとてもじゃないけど、育てられない。もし、育児に甘えられる家族がいるなら甘えた方が良い。それほど、子育ては過酷でいて、それでも関わるすべての人に幸せを与えてくれるものだと感じる。長妹は、とても要領がよく、テキパキとおむつの交換や、ミルクを温めて赤ん坊にあげている。なんだよ、結婚が決まったばかりだというのにスキルが異様に高いし、いい予行練習になっているな。兄は、触ると壊れてしまいそうな赤ん坊に積極的には関わろうとはしなかった。それでも、家族はいろいろと勧めてくる。はじめて、この腕に抱えて、ミルクをごくごくと飲んでいく姿に、自然と微笑みがこぼれる。でもぼくは、不安な気持ちにもなった。この子の将来はちゃんと幸せに過ごせているのだろうか。心身ともに健康でいて、素直に育ってくれるのだろうか。事件や事故に巻き込まれたりしないだろうか。我が子や甥や姪が自分より先立つことは耐え難い不幸である。わずかばかりだが、親の気持ちが理解できたような気がする。幸せな気持ちや不安な気持ちが高波のように押し寄せてしまい、実のところ、ぼくは実家にいる間、ずっと涙をこらえるのに必死だった。

 


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