モテない限り、馬鹿はバレない

そう!モテるとはバカにバレることなのです!先に、謝っておきます。異論は認めるが聞く耳を持たない。。

第52回宣伝会議賞の結果

1週間ほど前のことだが、第52回宣伝会議賞の一次審査の結果が発表された。

 

その日は、全3回に渡るコピーライター講座専門コースの最終日。16時からの講義開始前に十分間に合うよう、そしてストレス発散にと昼過ぎに近所のカラオケに出掛けた。と、その前に宣伝会議賞の行方が気になったので、にやにやとほくそ笑みながら駅前の本屋に立ち寄る。店内左奥の書棚までしっかりとした足取りでたどり着くと宣伝会議最新号がそこにあった。手に取ると幾分緊張は高まったが、ニヤツキはまだ止まらなかった。ページをパラパラとめくり、宣伝会議賞一次審査発表の冒頭のページへ。応募総数や審査員紹介はすっとばし、とにかく審査結果を確かめた。

 

宣伝会議賞というのは、一次審査通過確率が約1.5%で、今回はそれよりも低い1.25%だ。年々、通過率は下がっている。ぼくが、初めて応募した7年前くらいは2%台だったと記憶している。応募総数もネット応募に切り替わってから爆発的に伸びていて毎年のように最多応募総数を更新している。今回は、52万3392通の応募総数。その時点で心の中でうっすらと、受賞はもはや努力の先の運でしかないと感じるほどの狭き門になっていた。2000枚宝くじを買っても興味本位で10枚しか買ってない人が当選したりする。世の中すべてが報われるわけではない。まだ紙で応募していた応募数10万台のころの方が、運よりも実力的な要素が強いようにも思える。しかしこうなってしまった以上、もう、どうにもならない。ライバルより良いコピーを書いて勝ち残り、あとは宝くじのような運に任せるしかない。

 

結果は、五十音順で各協賛企業毎に、通過者の名前が北海道から沖縄県まで都道府県別に羅列されている。東京は応募者も多いだけあってたくさんの名前が並んでいる。知人や講座同期の名前を発見するが、自分の名前が、見つからない。これはよくあることで、ほとんどの課題はこちらの期待に反して通過していない課題の方が多い。それが続くと応募したのかすらわからない協賛企業の項目もチェックして行くようになる。念のため。何かの間違いのため。でも今回は、どこにもなかった。僕の名前がなかった。見落としたり、何かの間違いだと思い3度も読み直した。でも、なかった。応募は451本。締切1週間前の半ば付け焼き刃じみたコピーばかり。なんとなくだが、理解した。やっぱりお天道様はみていたんだなと。

 

ぼくは力の無い足取りでカラオケに向かった。通された部屋で、いつもの機種と違うことにすぐ気付いたけど、今日はこの機種でも良いと思った。それより、そんな注文つける気力が無い。無意識だと思うが、初めの1曲はももクロの「泣いてもいいんだよ」だった。

 


泣いてもいいんだよ/ももいろクローバーZ(NAITEMO IINDAYO/MOMOIRO CLOVER Z ...